コ  ラ  ム
 
 
 
    き も の
           japanese wear kimono
 
 
 
    近年、初詣の参拝者で着物を着てくる人が非常に
    少なくなってきている。  
    私がまだ小さい頃神社のお手伝いしている時には、
    晴れ着で着飾った若者も結構多かったと記憶して
    いる。実に残念なことだ。  
    しかしながら、この風潮も少しばかり変わってきたよ
    うである。  
    雑誌などを見ていても若者の間で、古着の着物が
    にわかに人気なのだ。  
    全て揃えて1万円ぐらいのものまである。大正時代
    や昭和初期のものが特におしゃれだ。  
    そしてその古着着物店の所在地といへば若者に
    人気の街である渋谷や表参道だったりする。
   
    また若者の多様な感覚で着物にサンダルや洋装を
    取り入れたミスマッチな着こなしもでてきている。実
    に頼もしいものである。  
    こういったきっかけから日本文化の真髄に迫っていっ
    て貰えたらと、変な期待感を持つのも不思議なこと
         【平成18年帯廣神社参道で】    
   
ではない。      
私は仕事で普段から着物を着ているが、帯を締め更に袴を付けると、体にギュッとフィットした心地よさは何より
も心身が引き締まるものである    
仕事以外でも妻と一緒に軽いパーティーなどでは着物を着ることがあり、うらやましがれる事があるが、そんなに
難しいことではない。    
多少の知識と勇気があれば、こんなに個性的なファッションはないと思っている。  
ただ残念なことは男性ものが非常に少なく、この時ばかりは女性を羨むものである。  
   
                             
  H18. 2. 9 (清)  
 
 
 
 
    ホン セイ
    made in japan
 
 
  洋服を買ってタグ(ラベル)をみると、  
 
 
  made in ○○○○と外国名が記載されている。  
  その多くはアジアの諸外国の国名である。  
  少しがっかりするのは、私だけなのでしょうか。  
 
  日本ニホン鎖国サコクオコナっていた江戸エド時代ジダイには、  
  美術ビジュツにもノコ数多カズオオくの伝統デントウ工芸品コウゲイヒンまれました。  
  西洋セイヨウ文明ブンメイがつぎつぎとハイってきた明治メイジ開国カイコク  
  和洋ワヨウ折衷セッチュウ何故ナゼかこころアタタまる大正タイショウ浪漫ロマン時代ジダイ  
  そして戦後センゴ目覚メザましい社会シャカイ復興フッコウと、  
  日本人のもの作りに対する姿勢、  
  その素晴らしい技術は、  
  世界に誇れるものとなっていました。  
 
  しかし、その技術を継承する職人が激減しています。  
  よりコストのヤスいアジア諸国ショコク工場コウジョウカマえ、  
  シツ低下テイカ技術ギジュツ流出リュウシュツ拍車ハクシャかります。  
  また海外カイガイ有名ユウメイブランドヒンクラむ、  
  若い人が急増キュウゾウしています。  
                 【刀鍛冶職人】
  以前イゼン上京ジョウキョウサイシルシデンのお財布サイフきました。  
  そこであるご婦人フジンハナシミミカタムけると、  
   「海外のブランドものの財布は使いづらいのよ」  
   「こっちの方が(印傳)使いやすそうね」  
  と、なんだか少しほっとしたのを記憶しています。  
     
  平成25年、伊勢の神宮では20年に一度御社殿をお建て替えになる、式年遷宮が行われます。
  御社殿ばかりでなく、御神宝として納められる装束や刀剣、鏡といった伝統工芸品など、
  約500点も新しく作り替えられます。  
 
  伝統を継承するということ  
  文化を守るということ  
 
  made in japan を持つ本当の意味を考えて欲しいのです、、、  
 
                             
  H17.10. 1 (清)